国内でも評価の高い「新潟県上越産よもぎ」をお茶にしました
道ばたに、野山にと、あたりまえに目にする「よもぎ」。日本では薬機法(やっきほう)があるから詳しく言えませんが、中国では古代から生薬(しょうやく)として、韓国では婦人病に悩む人がよもぎ蒸しに使ってきました。「よもぎ」はすべて同じではなく品質にランクがあり、越後薬草は国内でもトップクラスのひとつ「新潟県上越産よもぎ」を原料に『越後よもぎ茶』を作っています。
醸造業が盛んな「発酵のまち」新潟県上越市
新潟県上越市は、夏は日本有数の高温と多湿、冬は世界有数の豪雪による低温と多湿。人間にとってはかんべんしてくださいって感じの気候ですが、微生物には絶好の環境。「発酵のまち」として、日本酒、味噌、しょうゆ、ワインなどの醸造業が盛んです。越後薬草もこのまちで酵素を製造しています。
酵素業界で、ずば抜けた個性を発揮
全国に20〜30ある酵素メーカーの中でも、越後薬草は個性的。まずは酵素の原料ですが、ほとんどが野菜や果物、穀物なのに、同社は漢方や生薬などいわゆる野草を中心に80種類も使っています。発酵も、原材料に糖類を入れる「漬物のような発酵」ではなく、野草からエキスを抽出し、それを巨大な陶製の瓶(かめ)に移して「アルコール発酵」させています。
業界で「変態」と言われる理由
原料は高価、製法に手間がかかる。さらに毎年予算を組んで、大学と共同研究をしながら効能などを調べています。通常、メーカーがそこまでやる必要はありませんが、やっちゃうのが越後薬草。酵素業界の中で「最も研究データを持っている企業」といわれ、よい意味で「変態扱い」されています。
毎日続けられるスッキリしたおいしさ
こんな変態…、いや、マジメな会社が作っているのが『越後よもぎ茶』。扱っている80以上の野草の中で、同社の一番オシはやっぱり「よもぎ」なのです。製法は紅茶と同じ発酵と焙煎を用いて、青臭さやえぐみをなくしました。初めて飲んだ人のほとんどが「おいしい!」と驚くそうです。
発酵と野草のノウハウが凝縮『 “YASO”』ブランド
越後薬草は2020年、クラフトジンを主軸にした『“YASO80”』ブランドを誕生させました。オーガニック、アロマ、ハーブ、ボタニカルなど女性が大好きなキーワードがたっぷり詰まっています。ノンアルコールシロップは「トニック」「ジンジャー」「コーラ」の3種類。水やお湯、ソーダで割ったら、あっという間に野趣あふれるドリンクのできあがり。「ジンジャー」はミルクティーに入れるとスパイシーなチャイ風になります。ぜひ、いろいろな飲み方でお試しください。
撮影/朝妻一洋・小池エリ(クリエイティブ コム)
DATA 株式会社越後薬草
所在地/新潟県上越市小猿屋73 電話/ 025-544-3050 “YASO80” HP/https://yaso80gin.jp |
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